疲弊!ストレスチェックが生む巨大ストレス 1人休職者を出すと、会社には2~3倍の損失が

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ストレスチェックをうまく活用できず、疲弊している現場が増えています(写真:motoko / PIXTA)

こんにちは。メンタルアップマネージャの大野萌子です。

職業柄、行く先々の企業で「ところで、ストレスチェックって、正直どうなんですかね?」と、否定的なニュアンスを含んで尋ねられることが、昨年からずっと続いています。

みなさまも耳にしていることと思いますが、昨年の12月から50人以上の事業所において、この「ストレスチェック」が義務付けられました。義務となったからには実施しなければならないのですが、なにぶん初めてのこと、とりあえずは様子見……という現場も多くあります。

さまざまな業者の営業攻勢に疲れ果て…

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実施を始めている現場では、さらに悩みが深いようです。取り組み方もよくわからないまま、ここぞとばかりにやってきたさまざまな業者の営業攻勢に疲れ果て、もう何でもいいからとりあえず外注した……というケースが大半。「なんか不安は残るけど、やらなきゃならないから」というのが、現場担当者のホンネだったりします。

実際は、費用をかけなくても、厚労省のHPからダウンロードできる無料のデータがあるのですが、それを知らない現場も多いようです。まあ、何を利用するにしても準備が必要で、総務・人事は「マイナンバー対応もまだ途中なのに、次はストレスチェックか……」と追い打ちをかけられ、メンタル不調に陥りそうだと、悲鳴が上がっています。

選任できる担当者がいるほどの大企業なら別ですが、現場に負担がかかっているのは紛れもない事実なのです。

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