「幼児スイミングに行っている同じ年の友達の子どもの背が高く、胸板も厚い。貧相なウチの子を見ると、比較して嫉妬してしまう」(IT・36歳)など焦りの声が噴出する。
そして、一般的に幼稚園出身者に比べ、私立小学校に入れることが不利とされる「お受験問題」で悩むワーキングマザーも多い。
「お受験界のワーキングマザー差別はひどすぎる。保育園どころか幼稚園から名門に入れないと、名門小学校には入れないんですから。送り迎えができるというだけで、特段私より能力があるようにも見えない専業主婦の子のほうが、有利な教育を受けている。そのこと自体、許しがたい」(医師・40歳)
なんとか保育園を卒園させても、今度は「小学1年の壁」に突き当たる。
「保育園は夜11時くらいまで預けられるところもありますが、小学校の学童保育はそうはいかない。託児所代わりに塾や習い事に行かせる人も多いですが、それも毎日では子どもの身が持たないし、お金もかかる。夏休みなど子どもが長期休暇に入るともうお手上げ。
小学生になると運動会や学芸会などイベントの切り盛りや、登下校の世話役などの学校関連の義務も増えるから、親がサポートしてくれる人以外は、フルタイム勤務は無理だと思います」(派遣・39歳)
母親の働きすぎと、子供の学力は見事に反比例
「母親の仕事のし過ぎと、子どもの学力は、見事に反比例する。専業主婦のように、手取り足取り勉強を教えてあげる時間がないせいか、子どもがギョッとするほどレベルの低い勉強につまずいていたりする。子どもが掛け算につまずいたとき、軽負担の仕事に変えてもらいました」(食品・39歳)
さすがに子どもが中学生にもなれば、大分手を離れ、いよいよ仕事に邁進できるか…と思うと、これがまた難しい。
「小学生まではいい子でも、油断すると悪い仲間と付き合い出す、異性問題が発生する、万引きなど軽犯罪に手を出すなど問題を起こす。前の女性上司がこの問題で退社したが、私も真剣に退職を考えることがある」(マスコミ・45歳)
ワーキングマザーは、子どもの学力や生活態度がおぼつかないと、「自分が仕事にかまけているせいだ」と自責の念にかられがちだ。そして、これが何より堪える。
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