「オバマ広島訪問」の焦点は、核軍縮の加速だ

元軍縮大使が注目する歴史的訪問の「成果」

オバマ大統領は、広島訪問によって核の「非人道性」を実感するはずだ(撮影:大隅 智洋)

5月10日、ホワイトハウスは、オバマ米大統領がG7伊勢志摩サミット(5月26~27日)終了後の27日に広島を訪問することを発表した。米国の大統領として初めての被爆地訪問であり、第二次大戦後の歴史において画期的な出来事だ。

厳しい日程の関係だろうが、長崎への訪問はない。今回は広島だけだ。しかし、オバマ大統領は広島訪問中に長崎について言及すると大統領府の報道官が言っている。長崎も広島と等しく重要であることは認識されていると思う。今回は広島だけの訪問になるのはやむを得ないだろうが、米国大統領の長崎訪問も早期に実現することを期待したいものだ。

政府は謝罪を要求しているわけではない

オバマ大統領は広島で被爆者と面会するか。何らかの形で実現すれば素晴らしいが、これも日程上可能かということになるのだろう。いずれにしてもオバマ大統領の意向を踏まえて日米両政府が決めることであり、かりに実現しなくても今回の訪問の歴史的意義は変わらないと思う。

米国の大統領が被爆地を訪問すれば謝罪を求められると懸念して訪問に反対する声もあるが、広島市も長崎市も、また日本政府も要求しておらず、「謝罪」をするかどうかが問題にならないことはすでにはっきりしている。

オバマ大統領の広島訪問の主要な意義は、「原爆による犠牲者の追悼」と「核兵器(核)の削減・廃棄(核軍縮)の推進」にある。

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