習近平が危ない!中国で異例の事態が続出

絶対権力者の地位を脅かす3つの兆候とは?

「反・習近平」ともいえる動きが多発している(写真:代表撮影/ロイター/アフロ )

習近平主席は中国の党、政、軍のトップとして、また諸改革のために設置された委員会や小組(形式的には作業部会だが、その語感とはまるで異なる強力な機構。悪名高い文化革命を進めたのも小組であった)の長を1人で兼任している。

もはや突出した権力者であり、毛沢東以来の絶対的権力者になりつつあるとも言われている。ところが、最近、そのような地位にふさわしくない出来事が起こっている。「反・習近平」ともいえる動きが多発しているのだ。

来年秋には第19回中国共産党大会が開催され、習近平(共産党では総書記)以下があらためて信任されるか問われることになっている。このこととも関係があるのだろう。

腐敗の取り締まりが思うように進んでいない

まず第1に、「腐敗の取り締まり」だ。「言論の統制」や「強い軍事力の維持」と並んで習近平政権の重要な柱。日本では「腐敗」は個別の問題であり、国家的な対策が必要とは誰も考えないが、中国においては、腐敗は現体制の維持が危うくなるほど広範かつ深刻な問題である。

そのため、習近平政権は「反腐敗運動」を前例のないほど強力に進め、いわゆる「虎もハエもたたく」の「虎」、つまり大物であっても容赦せずに追及、処罰し、すでにかなり実績を上げていると見られていた。

しかし、反腐敗運動の成果について、習近平はみずから強い言葉で疑問を呈し、周永康(元政治局常務委員、いわゆるチャイナ・ナインの1人であった)、薄熙来(政治局員、前重慶市長)、徐才厚(中央軍事委員会副主席)、郭伯雄(同)、令計画(党中央弁公庁主任、わが国の与党幹事長と官房長官を合わせたように強力な地位)蘇栄(政治協商会議副主席)などすでに処罰が確定した者をあらためて名指ししながら、彼らの一味がまだ処分されないで残っていると指摘した。

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