「反中同盟」の呼びかけに加わる国と逃げる国

南シナ海を巡る攻防が緊迫度を増している

2月16日の会見でのオバマ大統領。安全保障に関する発言は、踏みこんだ内容だった(2016年 ロイター/Kevin Lamarque)

米国とASEAN諸国との首脳会談と聞くと、第三国間の事であり、日本とは直接の関係がないと思われがちだ。しかし、東シナ海と南シナ海は、陸上に例えると1つの塹壕でつながっている2つの砦のような関係にある。1つが破られると、他の砦もたちまち危機に瀕する。南シナ海で起こったことは、ただちに日本と深い利害関係のある東シナ海に影響が及んでくるのだ。

したがって、東シナ海に尖閣諸島を有する日本としては、南シナ海の状況を密にフォローしておく必要がある。

ふたたび首脳会談を開催

2月15~16日、米国とASEAN諸国の特別首脳会議が米カリフォルニア州ランチョ・ミラージュのサニーランズ(Sunnylands)で開催された。数々の歴史的舞台となってきた米大統領のキャンプ・デービッド山荘(メリーランド州)との比較で「西のキャンプ・デービッド」とも呼ばれる別荘であり、オバマ大統領が2013年6月と2015年9月に習近平主席と会談したのもこの場所であった。

オバマ大統領はこの特別サミット開催に並々ならぬ意欲を見せた。もちろん、米国として初めての試みだ。わずか3カ月前の昨年11月、オバマ大統領はクアラルンプールで米・ASEAN諸国首脳会議を行ない、23項目の共同声明を発表したばかり。

なぜ、米国はこのような特別サミットを急いで開催することとしたのだろうか。

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