30代で始める「ノマド・トレーニング」
(2)自分に足りないものを考える
働いて5年以上であれば、だんだん自分のスキルが見えてきます。その上で数字、マネジメント力など「自分に足りないものは何か」を見極め、「埋める必要があるものはどれか」「どのレベルまで埋めるか」を考えていきましょう。
ノマドとして生きていくということは、組織のフォローなしに生きるということであり、自分の装備を万全にしておく必要があります。逆説的ではありますが、組織のフォローなしで働ける人こそ、これからの組織に求められる人です。
(3)自分の市場価値を知る
自分に足りないものを考える意味でも、外部に客観的に評価してもらうことは役に立ちます。
私は会社員時代、転職する気がまったくないときにも人材エージェントに登録し、どういったポジションを紹介してもらえるか把握するようにしていました。
できるだけ辛口な評価を下し、優良企業をクライアントとして持っているエージェントを選べば、「自分が売れる能力はどの程度か」「今の会社で井の中の蛙になっていないか」「今の業界以外でも通用する業界があるのか、それはどんなものか」といったことがわかります。これもノマドを実践する、しないにかかわらず、試みる価値があると思います。
(4)ルーチンを排除する
どれほど優秀であろうと、人は気づかないうちに、ルーチンのわなにからめ捕られていきます。業種を問わず、アイディアもビジネスも固定化していくということです。「毎年同じようなことをしていないか」「いつも同じメンバーとばかり会っていないか」「仕事のやり方がパターン化していないか」といった意識を持ちましょう。
定住地を持たないノマドは変化に適応しながら生きていく必要がありますが、会社員であっても変化の波をかぶらざるをえない時代です。
変化に適応するために必要なのは、発想力と創造力。ルーチンからは違う発想が生まれてこない以上、意図的に日常に小さな変化を持ち込みましょう。旅をし、違う文化に触れると、新しいものを見いだす原動力になるでしょう。
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