ゴールデンウイークも残すところ2日。連休が明けて1～2カ月もすれば多くの企業で夏のボーナス（賞与、一時金）が支給される。その多寡に一喜一憂するかもしれないが、給料やボーナスは長い目で見てみないと本当の差は見えてこない。
東洋経済オンラインは会社に新卒で入社して定年まで働いたときに取得できる給料の総額である「生涯給料」のランキングを作成。全上場企業約3600社を全国7地域（北海道・東北、東京除く関東、東京、中部、近畿、中国四国、九州沖縄）に分けてまとめた。
これまで「東京都トップ500社」「東京都ワースト500社」「近畿586社」「中部429社」の生涯給料ランキングをお届けしてきたが、第5弾は東京都を除く関東圏（神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木の各県）に本社を置く429社のランキングを公表する。
『会社四季報』に掲載した本社所在地が関東圏となっている会社のうち、単体の従業員数が30人に満たない場合や、平均賃金の発表がない企業は除いた。有価証券報告書（2014年6月期～2015年6月期）の公開データと、厚生労働省が調査・公表している「平成25年度賃金構造基本統計調査」を基に試算した。
グループ企業については、全体で連結ベースの年収を算出するのがベストだが、基にしている有価証券報告書のデータが単体会社のものであるため単体の年収数字となっている。そのため純粋持ち株会社の数字を使用していることをあらかじめお断りしておきたい。純粋持ち株会社は本社の中枢機能を担う社員しかいないケースが多く、年収が製造現場などの実態より上振れる傾向にある。従業員数30人以上であれば原則、掲載している。
1位は総合エンジニアリング大手の千代田化工建設
あくまで理論的に割り出した推計値ながら、一定の目安となるはずだ。1位は千代田化工建設の3億4398万円。3位の日揮（3億4261万円）とともに、本社を横浜市に置く総合エンジニアリング企業だが、主戦場は世界各地だ。世界中で石油、化学などのプラント建設を行う。国内よりグローバルに展開する製造業であれば、本社所在地は東京である必要はないのかもしれない。
全国的に有名な企業で上位にランクインしているのは8位西武ホールディングス（2億9377万円）、9位イオン（2億8993万円）、14位日産自動車（2億7488万円）などだ。
