創業100年以上のスーパーカーブランド
マセラティをご存じだろうか。フェラーリ、ランボルギーニと同じくイタリアのモデナという片田舎を発祥とするスーパーカーブランドだ。1914年創業という100年以上の歴史を持つ老舗で、現在は4ドアスポーツセダンの「クアトロポルテ」(イタリア語で4ドアの意味)、「ギブリ」に加えて2ドアクーペの「グラントゥーリズモ」、オープンタイプの「グランカブリオ」などのモデルをラインナップする。
いずれも流麗で独特なスタイリングが目を引く。車両本体価格は900万~2500万円という超高級車だ。いかにも上品に見えつつも、それとは似つかわしくない迫力のある排気音やスーパーカーとしての荒々しい動力性能を持つ。
これまで輸入車の中でも特に「ニッチ」な存在だったが、最近では変化が見られる。東京都心のほか、地方の主要都市などで「以前に比べてその姿を見かけることが増えた」と話す自動車好きの声がよく聞こえてくることだ。
私も同じ実感を持っているが、決してこれは気のせいではない。2003年に134台にすぎなかったマセラティの日本国内販売は2015年に1449台とこの10年余りの間に10倍以上に膨れ上がった。特にここ2~3年で3倍近くの急成長を果たすなど、分母はまだまだ小さいながらも日本の超高級車市場での存在感が高まってきている。
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