フェラーリが「70周年」に懸ける3つの狙い

大々的な得意客向けイベントを全世界で展開

フェラーリにとって節目の年です

積極的な拡大路線を歩んでいるフェラーリ

2015年にニューヨークとイタリアの証券取引所に上場を果たし、積極的な拡大路線を歩んでいるフェラーリ。言わずと知れたイタリアのスーパーカーメーカーの業績は株式上場後、一段と拡大している。2016年の売上高は前年比9%増の約3770億円、全世界販売台数は前年比4.6%増の8014台といずれも過去最高を記録した。

2017年は「フェラーリ125S」がテスト走行してから70年だ

そのフェラーリにとって今年は節目の年だ。1947年3月12日にエンツォ・フェラーリの名の下に作られた第1号車たる「フェラーリ125S」がテスト走行してから70年目に当たる。この創立70周年を記念したフェラーリオーナー向けの大々的なイベントを、世界60カ国でこの3月から断続的に開催している。

創立70周年モデルとして、すでにデリバリーが始まっている車両価格2億円とも4億円ともいわれる限定車「ラ・フェラーリ アペルタ」が各イベントのシンボルとして展示。9月9~10日の週末にフェラーリの本拠地であるマラネッロで開催されるイベントでクライマックスを迎える。

ここでは「カヴァルケード・クラシック」と称する70台のフェラーリによるツーリングイベントをはじめ、スペシャルエキシビション、コンクールイベントなどが開催され、世界中から熱心なオーナーと彼らの所有する希有な名車達が一堂に会する。

コンクールなどのさまざまなイベントが開催される

フェラーリはこれに莫大なコストをかけている。こういった魅力的なイベントの案内はイタリアのマラネッロにあるフェラーリ本社からオーナーへ直々に届く。基本的に「フェラーリを所有するお客様」だけを対象としている。一部の例外はあるが、一般層には見学もかなわないものも多い。

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