4代目プリウスのデザインはカッコ悪いのか この外観にはれっきとした理由がある
10月下旬から11月上旬にかけて開催された東京モーターショーで、日本の一般消費者向けに初めて公開された4代目となる新型「プリウス」。トヨタ自動車が12月9日に発売を予定しているハイブリッド車(HV)だ。
最高で40キロメートル/L(ガソリン1リットル当たりの走行距離、JC08モード、以下すべて同じ)を達成するという世界トップクラスの燃費性能や先進的な装備などについて、発売前から期待が高まっている一方、エクステリア(外観)デザインについては賛否両論だ。ネット掲示板やSNSの投稿などで「カッコ悪い」という評価をよく見かける。
4代目プリウスは、チャレンジングなデザイン
確かに顔つきはかなりアクが強い。2~3代目の特徴だったボンネットからフロントウインドー、ルーフ(天井)、リアウインドーなどにかけて凹凸がほとんどなく、流れるように形成された「ワンモーションフォルム」とは違う。かなりチャレンジングなデザインという印象を受ける。
一方で、そう感じるのは、2003年にデビューした2代目から10年以上続いた「プリウス・スタイル」に、私たちの目が慣れてしまったためもある。そもそもHVの代表であるプリウスの新型に、一か八かの造形をトヨタが与えるはずはない。
デザイン担当の児玉修作氏と空力担当の北沢祐介氏に話を聞くと、新型プリウスのエクステリアデザインが、奇抜なものを狙ったわけではなく、必然的にそうなったということがわかった。
すでに各所で報じられているように、新型プリウスはTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)と呼ばれる新世代プラットフォームを初採用した。トヨタがこのプラットフォームにこだわったのは低重心。走りに有利となるからだ。
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