トヨタ「アクア」の人気が全く衰えない理由

発売4年目でも販売トップをひた走る

トヨタ自動車「アクア」の現行モデル(トヨタグローバルニュースルームより)

トヨタ自動車のコンパクトカー「アクア」が、ロングヒットを続けている。

日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会が7月上旬に発表した2015年上半期(1~6月)の新車販売は、アクアが約12.1万台で普通乗用車、軽自動車を合わせた車名別ランキングの中で堂々の1位に輝いた。

プリウス、フィットや「売れ筋」軽自動車を圧倒

アクアは、普通乗用車部門のランキングで2位のトヨタ「プリウス」(約7.1万台)、3位のホンダ「フィット」(6.7万台)を5万台以上も引き離しただけでなく、ホンダ「N-BOX」(約10.7万台)、ダイハツ工業「タント」(約8.7万台)、日産自動車「デイズ」(約8.7万台)など、軽自動車の「売れ筋」モデルも圧倒している(図表参照)。

アクアは2011年末の登場以来、プリウス、フィットとしのぎをけずりながら、普通乗用車の月販ランキングでは常に3位以内をキープし、2013~2014年は2年連続で暦年1位に輝く。

2014年6月以降は、ここまでずっと同ランキングでトップの座を堅守している。今年1~6月の販売は前年同期比約2%減とわずかながらの落ち込みにとどまっている。発売から4年が経ち、新車効果はとっくになくなっているはずなのに、人気はまったく衰えていない。

軽自動車は今年4月の増税以後、販売の勢いが落ちているとはいえ、購入価格や税金、保険料といった維持費などのコスト面では圧倒的に安い。たとえばホンダ、ダイハツ、日産の売れ筋軽自動車の車両本体価格は110万~120万円台からの設定になっている。対するアクアは最安でも車両本体が176万円台。値引きが多少あるとしてもオプションや諸費用・税金込みにすると、200万円前後以上のおカネを出せないと買えない。はっきりいって、アクアは「安くはない」のだ。

それなのに、アクアはなぜこれほどまでに売れ続けているのだろうか。

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