リケジョが開くギャツビー欧米進出の扉

リケジョが開くギャツビー欧米進出の扉

自分たちの商品、サービスに慣れてしまうと、本来の価値を忘れてしまうことがある。きちんと理解しているつもりでも、日常に流され見過ごしてしまうのだ。自分たちの商品、サービスへの思い入れがなければ会社はよくならない、それを再発見したときに新たな扉が開く。

男性化粧品で国内首位を走るマンダムもいま、まさにその扉を開けようとしている。そのドアノブに手をかけたのは、理系女(リケジョ)の緻密さと執念(“しつこさ”)だった。

「根っからの検索好きなんですよ」と、Eビジネス準備室の伊達亜希子ははにかみつつほほ笑んだ。

もともと伊達はマンダムの中央研究所で、日夜、ヘアスタイリング剤の開発をしてきた。そのかたわら他社製品の情報を調べたり、アジア市場の動向を調べたりとネット検索にも余念がなかった。

入社して3年ほど経ったころ、欧米圏の友人にネット上で面白い現象が起きていると教えられた。

「実際、調べてみたら、無視できないほどの書き込みがあったんです」(伊達)

ネット上には、マンダムの看板商品で、木村拓哉さんや松田翔太さんなどの人気タレントをイメージキャラクターに起用していることでも有名なヘアワックス「GATSBY(ギャツビー)」のファンが開設した非公式のギャツビー フェイスブックサイトが多数、自然発生的に立ち上がっていた。それらをよく読むと、欧州、米国、豪州のサイトが多く、実際に自分たちで使ってみた感想やどこで買えるのかなど、ファン同士で情報交換も行われていた。

 

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