リケジョが開くギャツビー欧米進出の扉

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“髪を作り込む”のは日本くらいのもので、実は日本固有の文化でもある。欧米ではヘアフォームなどで固めるだけで、作り込みはしない。欧米での日本のアニメブームも追い風となった。「悟空ヘア」や「ナルトヘア」と言ったアニメヘア、ツンツンヘアを真似することが若者の間で流行っているのだ。海外のサイトやフェイスブックでは「おい、あの髪型にするにはどうすりゃいいんだよ」「なんでも日本にはそれ用のワックスがあるらしいぞ」「ムービングラバーって言う製品があるらしいぞ(意訳)」などと言うやり取りも交わされている。

しかし、これまでは欧米には「MOVING RUBBER」そのものもなければ、情報もない状態だった。買うこともできない。マンダムも日本とアジア圏向けのホームページはあるが、欧米圏に向けた情報発信などをしてこなかった。

ただ、WEB上で人気があるからといって、いきなり現地に販売網を作ったりはしない。「まずはコミュニケーションを取ることから」(伊達)と、マンダムの瀬踏みは始まったばかり。

「モノが広がるのは通過点だと思っています。髪型を作り込むという日本文化を発信できるようになればいいなと思うんです。そしてその通過点にMOVING RUBBERがあれば」と伊達は控え目だが、その瞳の奥にはもっと大きな野心がみえたような……、気がする。(敬称略)

(タイトル横の写真はギャツビーはファンが開設した非公式のFacebookサイト、ファン数は3万人以上にも上る)

筑紫 祐二 東洋経済 記者

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ちくし ゆうじ / Yuji Chikushi

住宅建設、セメント、ノンバンクなどを担当。「そのハラル大丈夫?」(週刊東洋経済eビジネス新書No.92)を執筆。

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