健康診断「異常なし」なのに糖尿病発覚のナゼ

詳細な検査でないと判断できないものは多い

健康診断で異常なしだったとしても、体調が気になる場合はあらためて医療機関を受診したほうがよさそうだ(写真:freeangle/PIXTA)

新年度が始まり、期末からの多忙な仕事が続いていると、体調不良を感じることがあるだろう。30代の会社員のAさんは、「なんだか調子が悪い」と思ったときに、たまたま会社の健康診断のお知らせが届いたという。

健診では血液検査や肺のレントゲン撮影などが行われるため、Aさんは「健診で調べられる」と考えた。健診結果は「異常なし」。ホッと胸をなで下ろしたものの、疲れやすくて調子が悪い状態は続いたまま。長引く不調に不安を感じたAさんは、あらためて医療機関を受診したところ、「生活習慣による2型糖尿病」と診断された。

食後の血糖値の異常は健診ではわからない

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糖尿病とは、食事で分解されたブドウ糖のコントロールがうまくいかず、血中にブドウ糖があふれる(異常に高い血糖値)状態を指す。この状態が長期間に渡ると、さまざまな症状に結びつく。健診でも血糖値は測定されるのが一般的だが、Aさんはなぜ「異常なし」で済まされたのか。

「会社の一般的な健診では、前日の21時までに食事を終えて、朝食を食べずに検査を受けますね。このとき、血中のブドウ糖を調べる検査は、空腹時血糖値といって、何も食べていない状態の血液で調べることになるのです。この空腹時血糖値が110mg/dl以上で、糖尿病の疑いがあると診断されます。

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