強い紫外線が降り注ぐ季節がやってきた。帽子やメガネ、日傘などで防備できればよいが、仕事の外回りなどでは、防備グッズを使いづらいことがある。さらに、曇りの日でも、環境省の「紫外線環境保健マニュアル2015」によれば、「薄い雲の場合、紫外線の80%以上が通過」するというから、安心は禁物だ。容赦なく体内に侵入する紫外線は、細胞の遺伝子を破壊し、シミやシワなど老化を加速させて、がんなどの病気にも結びつくのは周知のこと。それに関わるのが活性酸素である。
「人間は、呼吸で酸素を取り入れるため、体内に反応性の高い活性酸素が生じる宿命を持っています。活性酸素はDNAなどの遺伝子構造に変化をもたらすため、体内にはそれらを除去する仕組みがあります。しかし、紫外線などで体内に活性酸素が増えすぎると、除去できずに遺伝子が損傷した細胞が増え、シミやシワなど肌の老化が速まり、皮膚がんなどの病気につながるのです」と、抗加齢医学の第一人者、東海大学医学部付属病院健診センター長の西﨑泰弘主任教授が説明する。
紫外線による活性酸素は発がんなどのリスクに
「通常の活性酸素は、血液の中や組織の間で増えますが、紫外線による活性酸素は細胞の中でも増えるのが特徴です。細胞内で遺伝子構造に異常をもたらしやすく、発がんなどのリスクを高めます。そのため、紫外線対策はとても大切なのです。そのひとつの方法として、私は『水素水』をお勧めしています」
水素水は、水素ガスを含む水のこと。健康に役立つ水として10年ほど前から注目を集め、スーパーなどでも市販されている。
「最も毒性が高い活性酸素ヒドロキシラジカル(HO)は、水素(H)と結びつくと単なる水(H2O)になってしまいます。水素は分子が小さく細胞内にも浸透できます。高温で汗をかいたときには、塩分などを含むミネラルウォーターが熱中症予防としてよいのですが、水素水も合間に飲めれば理想的ですね」
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