メイクアップ化粧品が「肌に悪い」は誤解です ファンデはリキッドよりパウダーがオススメ

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そろそろ春コスメが発売される時期ですが、メイクアップの肌への負担について考えてみましょう(写真:Ariwasabi/PIXTA)

もうすぐ春。化粧品各社からは、色とりどりのメイクアップ化粧品の新作がまさに目白押しで発売されます。いろいろ試してみたいけれど、でも、肌に合わなかったらどうしよう、という不安がちょっぴり、頭をよぎる人もいるのでは。

今回は、メイクアップの肌への負担について考えてみましょう。

「負担を避けてノーメイク」は本当に正しい?

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最近では、メイクアップは肌に負担になるからと、休みの日はノーメイクで過ごすなどという人も増えているようですが、それでは紫外線を十分防ぐことができないので、将来のシミのもとを残してしまいます。ベースメイク、特にパウダーファンデーションは紫外線から肌を守ってくれるので、むしろ毎日使ったほうがよいのです。

メイクアップに関するよくある誤解を挙げてみます。

誤解1:ファンデーションは皮膚呼吸を妨げる

そもそも、皮膚呼吸というものはごくわずかであり、特に意義のないものです。人間が必要とする酸素は、肺呼吸でまかなわれているからです。皮膚は空気に触れているので、わずかに呼吸していることが知られていますが、それをさまたげても、肺から取り込んだ酸素を血液が皮膚や全身に供給しているので、何ら問題はありません。お風呂に入ると、水につかるので皮膚呼吸は妨げられますが、長風呂しても酸欠にはなりませんね。

誤解2:アイシャドーや口紅は、しっかり落とさないと色素が沈着してシミになる

これも誤解です。色素は粒子が大きいので、皮膚に吸収されません。もし吸収されるなら、寝ている間だけでなく、昼間メイクして外出している間にもどんどん吸収されて、夜にはまぶたが紫になったり唇がピンクになったりするはずですが、そういうことはありません。

色素が残ることを危惧して強くこすって落とそうとする人がいますが、それはかえって肌が黒ずむ原因を作ってしまいます。こする刺激はメラニンを増やして肌を黒ずませてしまうのです。何もつけていないのにアイシャドーを塗ったようにまぶたが黒っぽい人がたまにいますが、こすりすぎによる色素沈着であることが多いものです。かゆくて目をこする癖がある人もいますが、それも黒ずみの原因になるので注意しましょう。

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