「東大推薦入試が塾に攻略された」は誤解だ

「14名合格」のAO義塾に疑問をぶつけてみた

AO義塾は東京・代々木のオフィスビルに入居している(撮影:梅谷秀司)

塾の「合格実績」にからくりあり!

今年、東京大学で初めて実施された推薦入試。その合格実績をめぐって3月24日発売の「週刊新潮」に「AO義塾」という塾への疑念を訴える記事が掲載されている。AO義塾は、総合的な人物評価で選抜する「AO入試」対策を専門に行う塾。代表の斎木陽平氏が慶應大学在籍中の2011年に設立した。

「週刊新潮」の該当記事には私もコメントを寄せたが、ここでさらに詳しく解説したい。

東大初の推薦入試の結果が発表されたのは2月10日だ。合格者は77名。AO義塾はそのうち14名(全合格者の5.5人に1人)の合格者を出したとして、一躍メディアの脚光を浴びた。テレビ、新聞、雑誌がこれを報じた。同塾ホームページには「東大推薦入試でAO義塾が合格者NO.1へ!」と掲げられている。

ちなみに、東進ハイスクール、東進衛星予備校を擁する東進グループは、東大推薦入試合格者数21名を公表しており、AO義塾がNO.1になったわけではないので、誤解のないようにしてほしい。

次ページ数字の裏にあるからくりとは?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 山本シンヤが迫るクルマ開発者の本音
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激震! コロナ危機<br>総力特集 土壇場の世界経済

欧米での爆発的な感染拡大により、リーマンショック以上の経済悪化が濃厚です。「自宅待機令」下の米国現地ルポに各国の政策対応、トヨタも国内工場停止に至った自動車産業、ほぼ半値へと急下降したREIT市場など徹底取材。