しっかり貯金したいなら、家計簿に頼るな

「企業会計」で考えれば、簡単に仕分けできる

そして「営業利益」から以下のような基本的な生活費以外の支出を差し引くと、「純利益(貯金額)」を計算できる。

・洋服代・お小遣い・旅行代・その他趣味的な支出すべて・家具や家電の買い替え・結婚式のご祝儀など

さて、ここからは企業会計的な発想がフル活用できる。二段階に分けて計算すると、家計の収支が毎月大きくブレてしまう問題を解決できる。

たとえば製造業で大赤字が発生した企業があったとする。何年も続けば潰れてしまうほどの赤字だ。これは大問題ではあるが、中身をよく精査する必要がある。

工場で発生した火事により高額な設備が壊れて特別損失が発生してしまい、それが赤字の原因ならばさほど問題ではない。火事さえ気をつければ来年も赤字になる可能性は低いからだ。

しかし営業利益、つまり本業の利益を計算する時点で赤字が出ているのなら、来年も赤字になる可能性が高く危険な状態だと言える。売り上げが極端に減っているか、コストが増え過ぎているか、事業を継続するうえで根本的な問題が発生しているかもしれないからだ。

家計の収支も同じで、旅行に行った、結婚式が重なってご祝儀を何度も払った、家具・家電を買い替えた……こういった理由でその月だけが赤字になったのなら問題はない。毎月これらの多額な支出が続く人は居ないからだ。しかし基本的な生活費で赤字が発生しているのであれば危険だ。来月も再来月も赤字になる可能性が高いからだ。

何が原因で赤字になっているか? その支出に継続性はあるのか? これは二段階に分けた計算で簡単に把握できる。

収入と支出が大きく変わるのはライフステージの変化

家計簿をつけていない人、つけたくない人はすでに面倒くさく感じているかもしれないが、手間をかけたくない人はマネーフォワードやfreeeといったクラウド会計ソフトで銀行口座やクレジットカード、電子マネーを登録しておくだけでも十分収支は管理できる(どちらも無料で利用可能、一部機能は有料)。

そして家計の収支を考える際に知ってほしいことが「基本的な生活費は案外安定している」という点だ。基本的な生活費は季節要因で多少の変動はあっても、月によっていきなり2倍になったり半分になったりということはない。もちろん何年もずっと変動しないというわけではないが、どういうタイミングで大きな変化が訪れるかというと、それがライフステージの変化だ。

次ページ「高額出費」の考え方
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