しっかり貯金したいなら、家計簿に頼るな

「企業会計」で考えれば、簡単に仕分けできる

たとえば結婚、出産、住宅購入などのライフイベントがそれにあたる。ライフイベントが発生すれば共働きから一時的に奥さんが産休・育休を取得して収入が減る、子育て費用が発生する、外食費が減る、といったそれまでになかった大きな収支の変化が発生する。育休からの仕事復帰も同様だ。家を買えば賃貸の時よりも住宅関連の支出が増えることも多い。進学による変化も私立ならば公立よりも学費は高い。これがライフステージの変化による支出の変化だ。

別の言い方をすればライフステージが変わらなければ基本的な生活費が大きく変わることはない、大きな変化がないのであれば細かく家計簿をつける必要はさほどない、ともいえる。

高額出費とは?

もうひとつ知っておくと便利な考え方が「高額出費」だ。先ほど基本的な生活費とそれ以外の支出で二段階に分けて計算するといいと説明した。しかし基本的な生活費ではなくとも、額の小さな支出をいちいち計算するのは面倒だ。ではその基準はいくらにすればいいのかというと、1回あるいは1つで1万円が目安になる。

1度に1万円を超える支出というのは案外少ない。1万円を超える支出で、なおかつ家賃や保育料など基本的な生活費以外の支出を「日常的ではない高額な支出=高額出費」として考えると、計算は極めてシンプルになる。

・給料―基本的な生活費=基本的な収支(本業の利益)

・本業の利益―高額出費=純利益(貯金額)

たとえばファミリーレストランで食事をして3000円かかった場合は食費・雑費の扱いでもいいが、結婚記念日に高価なレストランで食事をして3万円かかったのであれば、特別損失のように「日常的ではない高額な支出」、つまり高額出費として考えるといいだろう。

これはすべての支出に応用できる。ホームセンターで買った数千円の安い家具と、数十万円の高いテーブルはやはり分けて考えるべきだ。

なお、これらの計算は足し算と引き算しか使っていないので小学生でもわかる話だが、違和感を覚える人も多いはずだ。使い道によって分類する従来の家計簿とは発想が大きく異なるからだ。使い道が同じでも、価格が高いモノは高額出費に分類する、という考え方は一般的な家計簿とはまったく手順が違う。

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