今年のスギ花粉の飛散量は、昨年に比べると”やや少なめ”ということですが、毎日つらい症状に悩まされている方は少なくないはずです。
一方で、鼻にも目にも異常なし!という方も、実は安心できません。近年「花粉症皮膚炎」の患者が増えているのです。
特にスギ花粉による皮膚炎発症者は多く、2~3月になると肌全体がかゆい、顔や首が乾燥する、シャワーのとき肌がヒリヒリする……といった症状が出ます。思い当たる方がいるのではないでしょうか?
まぶた、ほお、あごなどがカサカサになり……
花粉症患者数の正確なデータはないものの、厚生労働省が1万人を対象に行った疫学調査では、全国平均で約15.6%の人が症状を訴えており、その中の70%が「スギ花粉症」ということです。日本のスギの木の量は、面積にして国土の約12%。北海道や沖縄のようにスギがほとんどない地域を除けば、症患者は全国に散らばっています。
花粉症の主な症状は、くしゃみや鼻水、のどの痛み、目のかゆみなど。患者の多くは、耳鼻咽喉科や内科を受診しています。しかし近年、花粉による皮膚炎の患者数が増え、皮膚科を受診する数も増えてきました。
具体的な症状は、まぶた、ほお、あご、首などの皮膚がカサカサになり、さらに乾燥した皮膚に花粉が付着して炎症を起こし、かゆみや赤みがひどくなる、というもの。もともと肌が乾燥しやすい方、アトピー性皮膚炎の方や、従来の花粉症の症状が毎年ひどい方は、特にこの皮膚炎にかかりやすいようです。
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