話題の「Win10スマホ」、合格点には程遠い?

ハードとしての完成度は高いものの…

本来はここにSuicaなどの交通系ICカードを入れる想定なのだが、それらを使わない場合でも、適当なカードを挟んでおいたほうが、もった時の感じは良い。なので、ICカードを使わない人も、なにか挟んでおくことをおすすめする。出荷時にもダミーカードは挟まっているが、それより、厚手のプラスチックカードの方が良い。

スマホとして使った時、まず驚くのはバッテリーのもちだ。今、フル充電から使い始めて2日目(起動からおおむね30時間ほど)なのだが、バッテリーはまだ42%余っている。通話などの回数は少なく、ほぼネット利用のみだが、大容量バッテリーの効果か、非常に長く使える印象を受ける。

通話や通信の品質には、特に問題を感じない。回線としてはドコモ系のMVNOを使ってみたが、感度も問題なさそうだ。カメラについては、最新のiPhone 6s Plus(なんだかんだで、現状スマホではもっとも画質が良い製品のひとつと考えている)と比較した場合、ホワイトバランスや逆光の補正が弱いとは思うが、まあ、許容範囲かと思う。画角が標準では16:9なので、そこだけは要注意である。

NuAns NEOはスペック的に見れば「ミドルクラス」なので、iPhoneのようなハイエンド機と比べると差はある。ディスプレイ解像度も1280×720ドットで、ここは不満だ。スクロールもハイエンド機ほどなめらかではない。だが、このクラスの製品と考えれば、納得できるレベルかと思う。ハードウエアの出来・仕上げは申し分なく、価格まで含めて考えると、満点を与えてもいいのではないか、と感じる。

Windows 10 Mobileの課題は?

Windows 10 Mobileを使った、NuAns NEOのメイン画面。癖はあるが、UIそのものは使いづらいわけではない。課題は日本語への対応度だ

一方で、やはり苦しさが残るのが「Windows 10 Mobile」の完成度だ。特に日本語環境については、表示ももう一声美しくして欲しいし、入力のしやすさでも不満が残る。

iPhoneやAndroidと比較した場合には、アプリの不足・完成度の低さが気に掛かる。古い構造のままのアプリがたくさん残っており、現在の解像度・ディスプレイのハードウエアには合っていないし、Windows 10 Mobileのデザインランゲージにもフィットしていない。

この数年、「Windows Phone」の立ち上げが苦しかった影響がここに現れている。他のスマホで出来ている作業を、そのまま再現するのが難しい、という印象は否めない。特に、マイクロソフト自身がウリにしており、Windows 10 Mobileの特徴として掲げている「Microsoft Officeアプリ」の完成度が、筆者にはiOSやAndroid向けのものの方が上に思えて、不思議だ。

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