話題の「Win10スマホ」、合格点には程遠い? ハードとしての完成度は高いものの…

拡大
縮小
画像を拡大
(左)Windows Mobile向けのTwitter公式アプリ。構造が古く、Windows 10 Mobileへの最適化が進んでいない(右)Windows 10 Mobileへの最適化が進んでいるTwitterアプリ「Tweetium」。こちらの方が完成度は高い

画像は、Windows 10 Mobile向けとして公開されているTwitterの公式クライアントアプリだ。Windows Mobile時代からきちんとアップデートされていないため、こうした見栄えになっている。きちんと最新の環境に合わせてアップデートされているアプリだと、こうはならない。

結局、PCかスマホかの議論にもつながるのだが、「自分が日常的に行なうこと」をスムーズに実現するためのアプリやワークフローがまとまっていないと、そこで人は戸惑う。マニアであればその戸惑いも楽しみになるが、普通の人はそうではなかろう。

今年、Windows 10 Mobile搭載機種は、日本でもかなりの数が出てくると言われている。だがそれを広げるには、マイクロソフト側の努力が相当に必要になる。予想通りの結果なのだが、その辺の覚悟を、同社確認してみたくもあるところだ。

プレタポルテの関連記事
なつのロケット団とISTは、リアル下町ロケットなのか(川端裕人)
日本のビジネスを変える!?「類人猿分類」は立ち位置の心理学(名越康文)
責任を取ることなど誰にもできない(内田樹)

 

西田 宗千佳 フリージャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしだ むねちか / Munechika Nishida

得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、『アエラ』『週刊朝日』『週刊現代』『週刊東洋経済』『プレジデント』朝日新聞デジタル、AV WatchASCIIi.jpなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。著書に『ソニーとアップル』(朝日新聞出版)、『漂流するソニーのDNA プレイステーションで世界と戦った男たち』(講談社)、『スマートテレビ スマートフォン、タブレットの次の戦場』(アスキー新書)、『形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組 』『電子書籍革命の真実 未来の本 本のミライ』『iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏』(すべてエンターブレイン)、『リアルタイムレポート・デジタル教科書のゆくえ』(TAC出版)、『知らないとヤバイ! クラウドとプラットフォームでいま何が起きているのか?』(共著、徳間書店)、『災害時 ケータイ&ネット活用BOOK 「つながらない!」とき、どうするか?』(共著、朝日新聞出版)などがある。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT