話題の「Win10スマホ」、合格点には程遠い? ハードとしての完成度は高いものの…
2月1日、トリニティは、Windows 10 Mobile搭載スマートフォン「NuAnsNEO」の出荷を開始した。筆者も初回出荷分を手に入れたので、ごく簡単なものではあるが、レビューをお届けしたい。
トリニティはこれまで、スマートフォン向けのカバーなどを多く手がける、いわゆる「アクセサリー中心のメーカー」だった。それが、より大掛かりな開発を必要とするスマートフォンそのものを企画・販売することとなったため、発表時には大きなな注目を集めた。その背景については、トリニティ社長の星川哲視社長への取材をもとにした記事をすでに発表済みなので、そちらをご参照いただきたい。
今回は、そうした背景を抜きに、純粋なスマートフォンとして評価してみたいと思っている。Windows 10 Mobileの特徴である「Continuuum for Phone」については、また別途、じっくりと解説してみたい。
デザイン含めハードとしては合格点
さて、NuAns NEOの外観上の特徴は、「TWOTONE」と呼ばれる外装設計だ。外装を上下別々に組み合わせることで、自分が好きな外観のものを手にできる。筆者の場合には、起毛素材の「Suede White」とシンプルな「Smooth Black」を選んでみた。トリニティの直販サイトでは、カバーの組み合わせをシミュレートしてから購入できる。
カバーはそれ自身の弾性でボディにはめ込む構造で、ちょっと力をかければ簡単に外れる。SIMカードやmicroSDカードのスロットは、カバーの中にある。そうした構造を採っていること、バッテリーとして3350mAhと大きめなものを搭載していることから、本体は昨今のスマホとしては分厚い。だが、角が丸い分、手にはなじみやすく、もちづらさは感じない。
なお、TWOTONE構造である欠点として、カバーの継ぎ目が手にあたってしまう、ということがある。特に、上下で素材が大きく異なるものを採用した時には、そこが気になるだろう。継ぎ目でカバーが凹むように感じる場合もある。カバーの「凹み感」については、内部の「ICカードスロット」に、なにかカードを1枚入れておくと感じられなくなる。
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