デジタル化された情報と紙のノートを別に管理していると、それぞれの関係性をつなぐことが極めて難しくなる。「この取材の時に、何か思いついたんだよなぁ」と思い返して目的のページが見つかればいいのだが、たいていは見つからない。
そこで役に立つのが「Bamboo Spark」。これはアナログのメモをデジタルの世界に呼び込み、デジタル情報として管理をできるようにする変換デバイスだ。製品開発したワコムは、世界中のクリエイターが使う高精度のペンタブレット技術で知られているが、その技術を“紙にボールペンで描く筆致情報を記録する装置”に活かした。
筆跡を自動的に記録
一見、ノートや筆記用具をまとめるオーガナイザーのように見えるこの製品。実はバインダーに見える部分に筆致や筆圧を検出するセンサー、システムを動かすバッテリーや情報を記録するフラッシュメモリなどが内蔵されている。電池不要の専用ボールペンでメモ帳に書き込んでいくと、次々にフラッシュメモリに筆致が追加されていく。
ページを切り替える時には真ん中のボタンを押すだけ。使い方はとても簡単だが、記録されるデータは、普通っぽく見えるボールペンと、ごく普通のメモ用紙に書いたとは思えないほど立派なものだ。
プロアーティストの繊細なタッチを再現できるワコムのタブレット技術を用いて、専用ボールペンでノートに記録した内容をデジタル化しており、筆圧も1024段階で記録されているのだ。書いたメモはBluetoothの無線技術を用いてスマートフォンやタブレットに転送。即時、専用に用意されているクラウド型ストレージサービスに保存される。
このため、一度転送してしまえば、ワコムが提供しているBamboo Sparkアプリをインストールしている自分の端末からは、スマートフォンからタブレットに持ち替えても、またパソコンからBamboo SparkのクラウドWebサイトにアクセスしても、同じメモを参照できる。
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