さらに、Bamboo Sparkアプリはクラウド型メモサービスのEvernote、ストレージサービスのDropBoxに対応しているから、これらに転送することで二次利用することも可能だ。筆者の場合、Bamboo Sparkアプリを直接使うよりも、転送して使うことの方が多い。
Evernoteを用いてテキストデータのメモを取っておき、Bamboo Sparkで書いたアイデアや図と、あとから合体させるのであある。あらかじめEvernote上の同じメモに統合しておけば、あとから見返す場合にも探しやすい。
なお、Bamboo Sparkはバインダー部のポケット構造が異なる3種類のモデルが存在する。ひとつはスマートフォンを挟み込んでおくポケットを持つモデル、もうひとつは7インチ程度のミニタブレットを挟み込むポケットを持つモデル、それにアップルのiPad Airのバインダー型ケースとして使えるモデルの3つ。もっとも軽量でポケットも使いやすいのはスマートフォン用モデルだ。
拡張性のあるWILL規格
ところで最後にちょっとしたウンチクを。
前述の「WILL」という形式。手書き情報を記録するための標準規格として、ISOに仕様提案を行っているほか、ウェブ標準を決めるW3Cという組織にも標準化に向けた働きかけを行っているそうで、1月にはWILLを扱うためのソフトウェアツールキットを提供する発表を行ったそうだ。
この動きが意図するのは、WILLを多様なアプリやパソコン、機器で扱えるようにすること。ワコム製品だけの中で閉じるのではなく、オープンな活用のために技術を公開することで、手書きデータをよりよく使えるようにしようということだ。たとえばW3C標準になれば、WILLのデータをWebページに埋め込むだけで、ブラウザ画面に手書きストロークが再現されるようになるだろう。
そんな将来像と、手元のガジェットの距離はまだ遠いが、しかしデジタル時代にもフィットする“手書き”というアナログなインターフェイスがなじんでいく将来像はなかなか興味を惹かないだろうか。
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