Surface Pro4はマイクロソフトが作った最新のタブレット型パソコンである――。このように何の違和感もなく紹介するようになって久しい。ソフトウェア企業であるマイクロソフトが初のパソコンを発売したのは、Windows 8をリリースした2012年10月末のこと。それからわずか3年しか経過していない。
当初はパソコンメーカーが挑戦しにくい、まだ市場が成熟していないジャンルを開拓する役目を負っていたSurfaceシリーズだが、タブレット型パソコンにノートパソコンに近い操作性を持たせようとしたSurface、Surface Proシリーズは、当初は奔流からは外れた製品だった。
Surfaceシリーズはすっかり定着している
しかし、いまや状況は変わっている。マイクロソフトが改良を重ねるとともに、世の中のトレンドも変化し、今ではすっかりパソコン業界の定番商品としてSurfaceシリーズが定着していると言っていいだろう。
マイクロソフトがSurfaceシリーズを作り始めた頃は「パソコンメーカーにWindowsを販売している彼らが、どこまで”本気”でパソコンそのものを作っているのだろう」と思っていたが、Surfaceは”パソコン”という鳥かご(既成概念)の中から出ることができなくなっていたWindowsベースのパーソナルコンピュータを、既成の枠から解き放つ役割を見事に果たした。
もっとも大きく進化したのは、昨年発売した3代目「Surface Pro3」の時だ。
マイクロソフトは、仕事にも使える本格的なノート型パソコンが持つ生産性の高さを、タブレット端末にも与えることにとうとう成功したからだ。Surface Pro3は薄型タブレットであるとともに、パソコンに求められるユーザーインターフエイスも備えた、2-in-1と呼ばれ得るジャンルの完成形とも言える製品だった。
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