4000年の歴史を持つ「コマ」の真実100章 これを知れば思わず人に話したくなる

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61 「地球ゴマ」は、ジャイロ効果の原理を応用した日本製の科学玩具。コマが回転中でも触ることができる画期的構造をもち、さまざまな回し方ができる

62 「地球ゴマ」という名称は、タイガー商会の登録商標。地球が23.4度傾いたまま自転しながら公転することを、このコマで説明できることから名づけられた

63 地球ゴマが作られたのは大正10年。昭和30年~40年代にヒット商品となった

「ベンハムのコマ」は回すと色が現れる(写真:どんべい / PIXTA)

64 イギリスの玩具製造業者が考案した「ベンハムのコマ」は白黒模様のコマを回すと色が現れる不思議なコマ

65 ベンハムのコマを回したときに見える色は、観察者によって異なる。なぜこの現象が起こるかは明らかになっていない。この色を「主観色」「フェヒナー色」と呼ぶ

66 ベーゴマは鋳物でできたコマ。床(遊技台)の上で複数が同時にコマを回し、寿命を競い合う喧嘩ゴマの一種

67 ベーゴマは平安時代発祥とされる日本独自のコマ

68 もともとは海螺(ばい)貝の貝殻に砂や粘土を詰めてひもで回転させていたもので、「バイゴマ」と呼ばれた

69 その発祥の地である関西では「バイゴマ」と呼ばれてきたが、関東に伝わり訛って「ベーゴマ」に変化した

70 日露戦争後には真鍮製のベーゴマが作られ、やがて鉄製のものが主流となっていった

強いベーゴマの条件は?

71 買ったばかりのベーゴマは弱く、強くするため削ったり重さを増したりなどの改良が各々の手で加えられた

72 一般に小さいベーゴマよりも大きいベーゴマが強く、背丈が高いベーゴマよりも低いベーゴマのほうが強い

73 川口市はかつて日本一のベーゴマの生産量を誇った

74 現在、川口市では「日三鋳造所」が国内唯一のベーゴマ専門メーカーとして操業している

75 米国ダンカン社の「スピントップ」はプラスティック製でベアリングが内蔵され、多彩な技が楽しめるコマ

76 山形県米沢市では木製コマの年間生産量55万個。日本一の木製コマ生産量を誇る

77 米沢市では毎年「全日本独楽回し大会」が開催される

78 米沢市の「独楽の里つたや」はショップや体験スペースのあるコマの資料館

79 「独楽の里つたや」には、直径1.2m、重さ300㎏の巨大なコマも展示されている

80 名古屋の大宝運輸製作のコマは直径2m、軸は2.5m

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