4000年の歴史を持つ「コマ」の真実100章 これを知れば思わず人に話したくなる

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41 「つりゴマ」は上部のへそにひもをかけ、捩れを利用して回転をかける。回し方がわかりにくく相手を困らせることから「いじわるゴマ」とも呼ばれる

42 手で回した後、足で蹴って回し続ける「蹴りゴマ」、ひもを持って投げ、床の上に吊るして回す「散歩ゴマ」などもある

43 「空竹(コンジュー)」と呼ばれるコマは真ん中の窪みにひもをかけて空中で回すもの。欧米でジャグリングに使われるディアボロも同じ仕組みをもつ

44 コマが安定して高速回転し、一点に静止したように見える状態は「眠る」と表現される

45 コマが勢いを失い重心がふらつきはじめた状態を「コマが笑う」「コマが笑いだす」という

46 精度の劣るコマの場合、回転が安定せず、軸がぶれたりすることを「コマが暴れる」という

47 コマの「寿命」とは、回っている時間の長さを指す

48 コマを使った遊びの最も基本的なものが、回転している長さを競う「寿命くらべ」

49 「喧嘩ゴマ」は、回転しているコマ同士をぶつけ合い、弾かれて止まってしまうと負け。最後まで回っているコマが勝ち。

50 コマを投げるときのひもの握り方には好みがあり、小指派、中指派、人差指派、握り派などにわかれる

回転することで立っていられる「ジャイロ効果」

51 「すくいとり」は、回転しているコマの心棒を、輪にしたひもで吊り上げて掌に乗せ、なおも回すコマ回しの技

52 「ちりとり」は、薄くて丈夫な板で回っているコマをすくい上げる初級技

53 肩の高さでコマを横に投げ、ひもが解け終わる寸前に引き戻して掌の上で回転させる技は中級の「つばめ返し」

54 回転しながらひもの上を左右に往復させる「綱わたり」や、下から上に移動する「鯉の滝登り」は上級技

55 コマはそのままでは直立できないが、回転することで立っていられるのはジャイロ効果によるもの

56 ジャイロ効果とは、物体が自転運動をすると、外から力を加えられない限り自転軸の方向を変えないという現象。回転速度が速いほどその特性は強まる

ジャイロスコープ(写真:iLexx / PIXTA)

57 コマの性質を工学的に応用した「ジャイロスコープ」は19世紀前半に発明され、フーコーが名付けた

58 ジャイロスコープは船や航空機、ロケット、ロボットなどの姿勢制御に利用されている

59 ジャイロスコープは、カメラや双眼鏡の手ぶれ補正やカーナビゲーションシステムなどにも応用されている

60 「ジャイロ」とはギリシャ語で「輪」を意味する言葉に由来する

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