「10年後の目標」なんて宣言しても無意味だ もしあったとしても他人に言う必要はない

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「10年後にどうなっていたいか?」という問いには、どう答えたらよいのでしょうか?(写真:totallyPic / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

現在、就活中の学生です。面談で採用担当の方から、「10年後、君はどうなっていたいのか」と聞かれることが多く困ってます。
というのも、ぶっちゃけ10年後なんて世界がどうなっているかもわからないのに、答えようがないと思うからです。適当に答えてもよいのですが、仮にその会社に入った際に、そのときの答えを基に配属などされてしまうと怖いですし、どうしたらよいのでしょうか。
あと本当に10年後の姿を考えて、みんな生活をしているのでしょうか? 社会人になれば何か将来のことがわかるものなのでしょうか? よろしくお願いします。
大学生K

10年後の姿を考える合理性はない

この連載の過去記事はこちら

ズバリ10年後の姿なんぞ考える必要も合理性もありません。時間の無駄です。答えるとしても「今の自分よりもすごい自分になっていたいです」、または「幸せな人生を送っていたいです」だけで問題ないでしょう。

質問者としてはおそらく優等生的回答、つまり「御社の○○部でエースとして海外開拓をうんぬん」とか、「新規事業に挑戦してどうのこうの」みたいのを期待しているのかもしれませんが、答えるほうも正直、面接用に当たり障りのない答えを用意しているというのが実態でしょう。

私自身、10年後の姿なんぞ考えたことはありませんし、比較的若くして成功されている人で10年後うんぬん言っている人を少なくとも私は見たことはありません。いてもみなさん非常に漠然としています。

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