幼児期の親子の触れ合いは、子どもの生活や習慣に影響を及ぼす。
2001年に生まれた子どもとその家族を対象に厚生労働省が毎年実施している追跡調査「21世紀出生児縦断調査」によると、5歳半の子どものうち「がまんすること」ができるのは74.0%。つまり、5歳児の4人に1人は「がまんすること」ができない。
がまんできる子どもの割合を、普段の日のテレビ視聴時間別に見ると、1日1時間未満の子どもの78.1%に対し、1日3時間以上の子どもでは67.5%と10ポイント余り低い。しかも、3時間以上の層では2歳半以降成長するにつれてがまんできる子の割合が減少しており、1時間未満の層で割合が上昇ないし横ばい傾向にあるのとは対照的だ。
この割合を子どもが2歳半の時点での父親の休日の過ごし方別に見ると、家族と一緒に過ごすことが多い場合は82.0%だが、父親が家にいても家族とは別に趣味などに打ち込んだり、もっぱら寝てばかりという状態や、家族とは別に外出するケースでは76~78%にとどまっている。
こうした傾向は「落ち着いて話を聞く」「約束を守る」「1つのことに集中する」など他の生活行動に関しても認められる。子どもと接触する機会・時間が乏しくテレビなどへの依存が強い家庭環境の改善に、父親が果たす役割は大きい。
(統計月報編集部)
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