どんなに努力しても防ぐのは困難…16分に1回は「心ここにあらず」の状態になってしまう"脳の宿命"

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作業時間は「15分以内」で区切ることが重要だという(写真:eizan/PIXTA)
「あれ、いま何やってたんだっけ?」「集中したいのに別のことが気になってしかたない」。作業療法士の菅原洋平氏によれば、こうした中高年にとっての「あるある」の原因は、脳の記憶容量の意図せぬムダ使いにあるそうです。
そこで本稿では、菅原氏の著書『仕事が速い人があたりまえにやっていること 努力に頼らず「すぐやる人」になる40の仕事のコツ』から一部を抜粋・編集する形で、人の脳の限られた記憶容量を「能動的に使う」ためのヒントをご紹介します。

記憶を引き出す能力は「ワーキングメモリ」がカギ!

朝家を出て、電車に乗った後で「あっ、会議の資料を家に忘れた……」。こんなあるあるも「必要なタイミング」で「必要なこと」を思い出す力があれば激減するでしょう。

でも、誰もが「ほしい!」と思ってしまうようなこの能力、実は、人間の脳にもともと備わっているのです。もちろん、あなたの脳にも。

それが、「ワーキングメモリ」です。ワーキングメモリとは、脳の記憶機能の1つです。作業記憶とも呼ばれ、

①なにかの作業をスムーズに行うために、必要な情報を一時的に脳にストックしておく

②必要になったタイミングでその情報を呼び出す

という2つの能力が備わっています。

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