「親知らずの抜歯はかかりつけ歯科医にこだわるな」医師選びに役立つ3つの質問とは

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親知らずのイメージ
親知らずの抜歯が得意な先生を探す方法をお伝えします※写真はイメージです(写真:shogo/PIXTA)
親知らずを抜いた経験のある多くの人が「痛み」や「腫れた顔」など、「最悪の思い出」として記憶しているのではないでしょうか。しかし、親知らずを1000本以上抜歯してきた幸町歯科口腔外科医院(埼玉県志木市)の宮本日出院長は「親知らずを抜くなら、いつも通っている歯医者にこだわらないほうがいい」と言います。
なぜ、かかりつけの歯医者ではダメなのか? 親知らずの抜歯が得意な先生をどうやって見つければいいのか? 安心できるスペシャリストの選び方を教えてもらいました。

なぜ親知らずの抜歯は大変なのか?

ある調査※によると、日本人で親知らずがある人は約7〜9割と推定されています。その中で、親知らずが真っ直ぐに生えている人は約2〜3割で、残りの7〜8割の人は斜めに生えていたり、骨に埋まったりしています。この数値は欧米人と比べると多いのですが、その理由として日本人は欧米人より骨が小さいことが挙げられています。そして斜めに生えている人は、かかりつけ歯科医では抜歯できないことが多く、大学病院や総合病院など大きな病院での抜歯を勧められることが常套です。

※「日本人第3大臼歯欠如頻度の時代変化」愛知学院大学歯学部(2004年)

「歯を抜くだけなのに……」と思う人もいることでしょう。しかし、親知らずの抜歯は、虫歯を抜くのとは全く違います。歯科医からすれば、親知らずの抜歯は“外科手術”です。手術の難しさは、「上の歯」か「下の歯」かで異なります。

・上の親知らず:上顎の骨は比較的軟らかく、歯は後ろ方向に生える傾向のため、障害が少なく抜歯しやすい
・下の親知らず:下顎の骨は比較的硬く、歯は前向きに生える傾向のため、障害が多く抜歯は困難
次ページ歯の状態や骨のスペースなどで抜歯の難易度は変わる
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