「親知らずの抜歯はかかりつけ歯科医にこだわるな」医師選びに役立つ3つの質問とは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
【条件3】抜いた後の面倒見が良い

親知らずの抜歯は、顎の骨から歯を摘出する外科手術ですから、術後に「ケロッ」としていられるわけがありません。また患者さんにとっては、術後に予期せぬアクシデントが出る可能性も怖いものです。これらについて、しっかりと誠実に話してくれる場合は、信頼できる先生といえるでしょう。

ホームページでチェックすべきポイント

歯科医院のホームページは、一見、どこも同じに見えるかもしれません。しかし、スペシャリストを探す場合のポイントがあります。

チェックポイント①:抜歯についての情報量

“親知らずの抜歯”について、具体的なページや解説がある歯科医院は、実績と自信があり、得意分野であるといえるでしょう。抜歯の方法や術後の注意点なども詳しく書かれているかも確認してください。逆に、治療項目に「抜歯」と一行あるだけで、具体的な記載がなければ、あまり扱っていない分野だと判断できます。

チェックポイント②:先生の経歴

「口腔外科」や「病院歯科」などの経歴があれば、親知らずの抜歯に必要な高度で外科的な知識と経験を兼ね備えている裏付けになります。

ここまで安心できるスペシャリストの条件をご紹介してきました。もしあなたが、この記事で得た知識だけでは、その歯科医に親知らずの抜歯を任せるべきか決められないようであれば、最後にこう聞いてみてください。

「この歯を抜いた後、私の体にはどのようなダメージが出ますか?」

親知らずは「抜ける」「抜けない」を基準に考える「歯科医」「患者さん」が少なくありません。しかし、私は親知らずが“抜ける”“抜けない”で判断しません。患者さんの抜歯におけるダメージを考えます。たとえ私に抜ける親知らずでも、大きなダメージが残る可能性がある場合は、設備が整った病院を紹介することもあります。

歯を抜いた後の患者さんの体のダメージを誠実に、そして具体的に考えて答えてくれる先生。―その人こそが、あなたが頼るべき真の「親知らずのスペシャリスト」です。

宮本 日出 日本顎関節学会代議員・専門医・指導医

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

みやもと ひずる / Hizuru Miyamoto

1965年、石川県金沢市生まれ。愛知学院大学歯学部卒業後、石川県立中央病院歯科口腔外科に勤務。1994年、豪アデレード大学歯学部で研修し、1996年から同大学歯学部口腔顎顔面外科招待研究員に。2000年から明海大学歯学部の教員に就任。2007年、幸町歯科口腔外科医院を開業。国内外に160篇以上の論文を発表している。著書に「お口からの感染予防」(ギャラクシーブックス)、「レモン水うがいダイエット」(あさ出版)

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事