取締役になることは喜ばしいことではない?!
「取締役になることはお祝いすべきことか? それともご愁傷さまと言うべきなのか?」
そうつぶやいたのは、会社の同期が初の役員になったFさん。ちなみにFさんは取締役(役員)ではなく、経営企画室・室長。社内では部長級で、これから役員に昇進する可能性が十分にあるポジションにいます。
Fさんは、「部長にまでなったのだから、役員を目指すのは当たり前」と、つい最近まで考えていました。そう、部長から役員になるのは、出世の延長線と考える職場が大半かもしれません。
私の知人も50代になり、大企業でも役員手前の人が何人もいます。そこで、役員になる、なりたい、なるべきか?との話題がよく出るようになりました。そして、大半の知人は役員になりたいと言います。
もちろん、役員手前だと認識している人限定の話です。とっくに役員になることをあきらめている知人が大半です。おそらく、役員手前の状況(人により認識で変わりますが)にいるのは社内での出世が順調な上位数%程度くらい。そこまで会社内での“生存競争”に残れば、もう一段上の肩書で仕事をしてみたいと思うのは当然のことかもしれません。
会社で出世するなら「どこまで昇進したいか?」というアンケートに対しては以下のようなデータがあります(楽天リサーチ調べ)。
ちなみに平社員のまま、組織での出世は望まない人が約20%。考え方に個人差はありますが、役員以上になりたい人は合計で3割と、相当数いることがわかります。
ただ、役員になることを憂いたくなる「懲罰」で奈落の底に落ちる事件に遭遇することもあります。
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