ハーバードで考えた、純ドメ日本人の「価値」

「同じ30代でも専門性が違う!」と絶句

最強グローバルエリートに対して、日本人はどう戦えるのか!?(写真は筆者が通うハーバードケネディスクールの風景)

※前回記事:東大を抜いた「学費・家賃タダ」の大学の正体

日本で教育を受け、日本企業で9年間働いた純国産のサラリーマンが、海外産のグローバルエリートと同じ土俵に立って、対等にやりあえるのだろうか。そんな自らの“市場価値”を思い知らされる局面が留学にはある。

世界の大学院で日々繰り広げられる「グループワーク」だ。

世界中から集まった同級生たちとチームを組む。上下関係のない対等な立場で協力しながら、時には反発しあい、レポートやプレゼンをやりとげる。

職業や年齢、文化も違う多様な人材との共同作業は、グローバル社会を知る貴重な体験にもなる。だが決して楽しさばかりではない。むしろ苦労やショックの方が多い。

今回は私が味わった、グローバルエリートへの「完全なる敗北」についてお話ししたい。

「まかせとけ!」と言いたいが、実際は……

この連載の過去記事はこちら

「テツは記者だよね?それなら学期を締めくくる“最終レポート”を編集してくれない?」

シンガポール国立大学(NUS)の大学院で学んでいた今年の4月。政策分析という宿題に取りくんでいた時だった。仲間のひとりであるシンガポール財務省の女性が、私に重要な仕事を振ってきた。

学期のまとめとなる「最終レポート」は、グループ全員の成績を決める最も重要なもの。大きなミスがあれば、卒業できない可能性もある。編集といえば、メンバーから渡された各項目をまとめ、導入や結論を考え、完成した小論文に仕上げるという大切な仕事だ。

「まかせてくれ。みんなの答えを参考にしながら、レポートを完成させるよ。誤字脱字の確認に加え、文章も整えるよ」

と言いたいところだが……。

次ページ記者なのに「日本語」という武器を奪われた私は…
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関西電力がはまり込んだ<br>「原発マネー」の底なし沼

社会を揺るがした関電首脳らの金品受領問題。本誌は関係者による内部告発文や関電の内部調査報告書などで、「持ちつ持たれつ」の関係に迫った。実態解明は第三者調査委員会に委ねられるが、原発推進への自傷行為となったのは間違いない。