再婚後、多感な夫の連れ子を幸せにする方法 うつ状態になっている娘を救うには?

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幸子さんに対するあなたのお気持ちが、世間一般に照らしてもどれほど有難いものであるか、ご夫君も義母も気づいてはおられません。だから罰当たりにも、義母のあなたへの暴言がでるのです。

せめてこの段落だけでもご夫君に読んでもらってください。義母には彼か第三者を通じてでも、あなたの存在の肝心な点で感謝を知らなさすぎるという点と、幸子さんの病の原因の一つは祖母だということを、強く訴えるべきです。幸子さんの問題解決には、幸子さんと義母を離すことが先決で、それにはご夫君が、人生をかけるくらいの覚悟をもつべきです。

娘と義母の切り離しは、夫の役目

ひょっとして文面に出ていないだけで、ご夫君は自分がいかに果報者かを理解し、幸子さんに関しても、心を痛めているかも知れません。でも義母のあなたへの暴言があった時点で、彼は何もしてこなかったのと同じなのです。

頑固な母親からの暴言を受けるのも、母親にその過ちに気付かせるのも、全部、彼が引き受けるべきです。繰り返しますが彼の全人生をかけて。

私が幸子さんへのカウンセリングが必要と考える背景には、それが始まると、必ず養育者である幸子さんの祖母も一緒に、カウンセリングを受けることになるからです。つまり第三者によるあなたの義母への、警告か反省の機会にもなるかと思いました。(ご相談文の中での姑さんの性格を鑑みるに、残念ながらその効果は期待できないかもしれませんが。)

あなたは義母から感謝されこそすれ、遠ざけられる筋合いはまったくありません。これからも幸子さんのストレスが軽減する機会を、たくさん作ってあげてください。

そして新居を購入された暁には、幸子さんとの同居がまだ始まっていなくとも、彼女の部屋をかわいく飾ってあげて待ってあげてくださいね。早くあなたのお気持ちが、彼女に伝わるといいですね。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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