生きづらさは性格ではない「かくれトラウマ」とは――親の顔色をうかがう子が、大人になっても解けない"防衛反応"の正体

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塞ぎ込む子ども
家庭内で“安心できなかった”子どもを襲う神経反応についてご紹介します(写真:ふじよ/PIXTA)
「他人の反応を気にしすぎてしまう」「いつも緊張していて体が重く、気が休まらない」……。
こうした日常の“生きづらさ”の背景には、実は子ども時代や過去の経験で受けた「心の傷=かくれトラウマ」が影を落としている——。そう指摘するのは、トラウマケア専門「こころのえ相談室」代表で、公認心理師の井上陽平さんです。
「かくれトラウマ」は外傷とは違い、目に見えない心の傷。記憶としては思い出せなくても、体と神経系が覚えているトラウマ反応のことです。それは、かつてあなたが生きのびるために身につけた“生存戦略”の1つかもしれません。
ここでは井上さんの著書『かくれトラウマ 生きづらさはどこで生まれたのか』から一部抜粋・編集して、家庭内で“安心できなかった”子どもを襲う神経反応についてご紹介します。

子どもの「心の傷」

外傷と違い、目には見えない心の傷――。心の「傷(トラウマ)」とはいったい何なのでしょうか。そして「傷」はどのようにして刻まれるのでしょうか。

幼い頃から、虐待や過度な恐怖の中で育った子どもたちは、「安心する」という感覚そのものを、ほとんど体験することができません。

いつも親の顔色をうかがい、母親や父親の機嫌がほんの少しでも変われば、「何かされるかもしれない」と、命の危険すら感じるほどに、身を縮めて過ごします。

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