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コーエーテクモ「独特すぎる人材戦略」の中身 襟川夫妻肝煎り!充実の社員寮、帝国ホテルで恒例行事…新卒を重視し続ける真意

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毎年200人程度の新卒社員を採用し続けるコーエーテクモホールディングス。福利厚生や研修、人事評価の内容も独特だ(撮影:梅谷秀司)

社員寮や社宅を続々と建設し、新卒を大量採用。年に2回は帝国ホテルでパーティー、教育テーマは老後を見据えた資産形成まで――。

まるでバブル期のような人材戦略を貫くのは、「信長の野望」や「三國志」を手がけるゲーム会社、コーエーテクモホールディングス(HD)。他社とは一線を画す独特な戦略の根底には、旧光栄(現コーエーテクモゲームス)の創業者である襟川陽一会長と、妻でカリスマ投資家としても知られる襟川恵子名誉会長の強い思いがある。

プロデューサー兼経営者を育成

2人が大事にしてきたのは、クリエイティブとビジネスを両立する人材の育成だ。

現場のクリエイティビティが重視されがちなゲーム業界では、予算やスケジュールの管理に苦労し、発売が延期になったり、開発費が重く赤字に陥ったりするケースも珍しくない。

業界固有の事業特性から、襟川夫妻は長年にわたり、ゲーム開発現場における数字の管理にひときわ重点を置いてきた(詳細はこちら)。「品質、納期、予算を許容範囲内に収めることが、プロデューサーのいちばん大切な役割だ。質の高いプロデューサー兼経営者が増えれば増えるほど、会社が伸びると信じてやってきた」(陽一氏)。

そうした考えが、現在の堅実経営の礎にもなっている。2009年の光栄とテクモの統合以降、コーエーテクモHDが通年決算で営業減益となったのは2回のみで、営業利益率も近年は3~5割と業界内で高い水準を維持する。

では、商売感覚を持つクリエイター人材をどのように育成しているのか。

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