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エージェンティックAI、フィジカルAI、バイオ、量子コンピューター…シリコンバレー投資家が注目する4つの成長分野

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シリコンバレーを拠点とするVCのトップはフィジカルAIに注目。Agility Roboticsはその注目スタートアップのひとつだ (写真:Getty Images)

2025年秋、雑誌『フォーチュン』のカンファレンスで、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、「AIから目を背けるな。使いこなせ。自分の武器にしろ」と聴衆に語りかけた。時価総額130兆円を超える世界最大の銀行のトップが、こうした発言をする意味は大きい。

生成AIの登場に加えて、資金調達の難しさ、イグジット環境の変化など……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。『週刊東洋経済』の恒例特集「すごいベンチャー」を連載化。連載の一覧はこちら

私はシリコンバレーを拠点とするベンチャーキャピタル、ペガサス・テック・ベンチャーズの代表を務めている。日本の大企業に対して、世界のトップスタートアップへのアクセスと投資機会を提供することが私たちの仕事だ。日々、最先端の技術とそれを生み出す起業家たちと向き合うなかで、26年に起きる変化の大きさを強く感じている。

ここでは、そのなかでも特に重要な技術トレンドについてお伝えしていきたい。

ChatGPTは「去年までのもの」になった

読者の多くは、すでにChatGPTを業務や日常で活用しているだろう。だが、私たちが今シリコンバレーで目にしているのは、その先のフェーズだ。26年、最も注目を集めている技術トレンドは「エージェンティックAI」だ。

従来のChatGPTは、ユーザーが問いかけ、AIが答えるという一問一答の構造が基本だった。エージェンティックAIはこれとは異なる。人間の指示をもとに自ら計画を立て、複数のステップを自律的に判断・実行するAIシステムだ。例えば「ハワイに3日間行くので、楽しいプランを作って、航空券からレストランの予約まで全部やってほしい」と頼めば、AIがすべてを手配し、クレジットカードの決済まで済ませてくれる。

これは個人の便利ツールにとどまらない。産業レベルで考えれば、工場の歩留まり改善や生産性向上といった複雑な課題に対しても、エージェンティックAIは複数の工程をまたいで自律的に解決策を実行できる。ChatGPTの上に構築される、言わばスーパーセットの技術だと考えてほしい。

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