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神奈川県のスタートアップ「エコシステム」の現状と自治体のオープンイノベーション支援の実態

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神奈川県のスタートアップの実態は? (写真:sapphire/PIXTA)

以前この連載の中でJ-Startupの地域版を紹介してきたが、今回は、神奈川県のスタートアップを紹介していきたい。あわせて神奈川県が進めているスタートアップ支援の取り組みにも焦点を当て、スタートアップが事業会社と連携してオープンイノベーションに取り組む有効性についても考察しようと思う。

旺盛な民間リソースと経済の地力が魅力

神奈川県は東京都の隣に位置し、千葉・埼玉とあわせ、東京を中心とした東京都市圏の一翼を担っている。特に東部の横浜市や川崎市などは東京への通勤・通学者が多く、地理的にも近いことから、東京の巨大な経済圏に内包されている。そんな経済圏にある旺盛な民間リソースと「経済の地力」を背景に、神奈川県に本社を置くスタートアップも多い。

生成AIの登場に加えて、資金調達の難しさ、イグジット環境の変化など……スタートアップをめぐる環境は大きく変化している。『週刊東洋経済』の恒例特集「すごいベンチャー」を連載化。連載の一覧はこちら

東洋経済では、ユニークなスタートアップを紹介する「すごいベンチャー100」を毎年発表しているが、神奈川県のスタートアップも過去にいくつか選定されている。

例えば、直近の2025年度版だと、「無病息災」に由来する社名を持ち、不眠症などのペインを抱える人向けに睡眠測定リング「SOXAI RING」を開発・製造しているSOXAI(ソクサイ)は横浜市中区に本社を置く。同社は25年9月に資金調達を行っており、累計調達額は20億円超にのぼる。SOXAI RINGシリーズの累計販売台数も25年11月時点で5万台を突破した。

流通業界向け食品入出荷管理SaaSを展開するAUDERは、もともと横浜にオフィスを構え、現在は東京都大手町にオフィス移転している。24年11月にポストシードラウンドで1.2億円の資金調達を実施している。化学業界向けSaaSのSotasも川崎市幸区に本社を置き、26年2月には第三者割当増資で10億円を調達したばかりだ。

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