また静子さまは、素晴らしい男性と結婚されたことを、もっと感謝するべきですよ。最後の、的外れなカウンセラーの言う通りにされたのは頂けませんが、それ以外はあなたの気持ちや言い分を、ご実家の家族を刺激しないように努力されながら、絶妙な言葉で伝えてくれています。お育ちの良さを感じます。当面は義父母や義姉が許せなくとも、この夫のためにプラス思考で夫の家族と接し、理解するよう努力する値打ちはあります。
マイナス思考よりプラス思考がなぜ良いかと申しますと、あなたの豊かな人生の為、子供さんの為、そして素晴らしいご夫君の為なのです。
もう半分飲んだか、まだ半分残っているか
この段落は、あなたに一番聞いて欲しいことです。あなたのご不満がプラス思考だと、どう解釈できるかを示したいと思います。あなたの義父母たちに味方しているのではありません。これらは結婚当初の少なからぬ人たちが誤解しやすいことでもありますので、長くなりますが、聞いて頂きたいと思いました。
まず初対面の席で、あなたの正面に座っておられた義父が、他の席へ移られたのを、自分を避けたと恨んでおられます。それは、絶えず話題を選ばねばならない位置では、お互いに気まずく緊張するだろうという配慮があったと解釈できます。あなたを名前で呼ばれないのも、単なる義父のご性格です。私は嫁の名前を呼べない優しい舅を、いっぱい存じておりますよ。
そしてあなた方の結婚式で義父がモーニングを着なかったことと、父親スピーチをされなかったことに、祝意が感じられなかったと疑問を呈しておられます。それは親が目立つことを好まれなかっただけで、式に出席されたことで、十分結婚をお祝いされました。義父はシャイで、加えて主役は息子夫婦なので、決まりきった親の挨拶で、来客の時間を取りたくなかっただけなのです。私も同じ考えです。
そしてあなたの義母はベイビーの出産祝いにドンペリを抜こうと提案し、それにも自分は下戸なのにと、根深い恨みを抱きました。静子様、主役が飲めない席で、祝う人たちだけでお酒で乾杯することはよくあります。むしろ主役は自分のために、皆がお茶かジュースで乾杯されることを固辞します。飲める振りをして口だけつけるか、自分だけ水で乾杯に加わるのが普通です。飲める人は、慶事に酒は欠かせません。
新米ママとベイビーへの祝意と歓喜がなければ、ドンペリなど抜いてくれません。ドンペリなど、抜いて貰ったことがない私のヒガミかも知れませんが、ビールで乾杯されるより、ベイビーの幸先も良さそうです。羨ましい話でした。
次に出産直後は、あなたの実家で養生するあなたをサポートするため、約束通りご夫君は毎日、会社から直行されました。ところが彼が休みの日に、義父母が彼をテニスに誘ったのも、一分でも多く妻をサポートさせようとしなかったと、あなたは義父母に悪意を抱きました。
これも普通の解釈では、こうなります。「これから彼は、仕事とイクメンの両立で大変になる。自分(静子様)が自分の実家の世話を受けられる間に、しばし彼にリフレッシュの機会を設けてくださった。仲の良い家族の一員になれて、本当に良かった。仲が悪いと、そのとばっちりが嫁にもきて、大変らしいから」。
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