夫家族の言動をマイナス思考で解釈するな 相手に悪意があると思ってはいけない

その義姉が初顔合わせの席で、「エスカルゴが食べたい」と言い出し、食べたことがないというあなたに義母が、信じられないと言って、バカにした態度を取られたのですね。

あなたは、夫家族はエリートだとおっしゃいますが、本当のエリートは、そんなことで人をバカにしません。

エスカルゴを食したことがなくとも何の問題もありません。ベルギーの屋台では一盛り500円で売っている所もあり、宍道湖のシジミより安い食材でした。私なら、「タニシだったらよく食べましたよ」と言ってやるところです。

これまでのこの種のイジメは、例えば「あさりの酒蒸しで育って何がわるい」と気を持ち直し、同じ土俵に乗らないのが一番です。恨むことで、あなたもその土俵に乗っているのですよ。

貴方のマイナス思考も悪い

ところであなたが家族問題で悩まれて義母に相談された時、義母はあなたに、「もっとプラス思考になりなさい」と言われたそうですが、私も完全に同意します。根気よく相談文をすべてを読まれた方も、多少疲れながら、同じように感じられているかと思います。

それまではあなたも、義父母たちを食事に誘ったりして努力されたそうですね。それを理解した上で申し上げますが、私ももっとあなたは、プラス思考にならなければいけないと感じました。客観的に申し上げて、多くの“事件”の事例が極めて些末で、考え方ひとつでどうにでもなるものばかりです。

母親のマイナス思考は子供に大きな悪影響を与えます。昔、“母原病”という言葉が、しきりに言われたことがありました。子供への接し方が悪い母親が原因で、子供が身体的・精神的病気にかかっているケースがかなりあるという説です。その科学的根拠の有無は別として、私自身も神経質な母親やマイナス思考の母親に育てられた子供さんに、笑顔が乏しいと感じることがよくあります。

可愛がられていた祖父母や親戚を、長じて母親を真似て毛嫌いする子たちもいます。「人を疑うことを知らない育ちの良さ」という言葉があるように、母親が親戚を嫌って子育てするのは、間違いなく子供の為になりません。

そしてマイナス思考の人は、他人に対する評価もことごとく否定的なので、一緒にいても楽しくありません。次第に人々は遠ざかります。良い人間関係が築けない弊害の始まりです。視野が狭まり、本人のためにもよくありません。