全体的に手頃な価格設定のぎょうざの満洲だが、ひときわ安さが目立つ素ラーメン。そして、価格以上にそのシンプルな仕立てが心に残る一杯になっている。
なぜ素ラーメンが登場した?
お手頃な価格は消費者にとってはありがたいが、具をのせてその分値段を上げたラーメンを出している方が経営上はいいのではないか。例えばチャーシューや煮卵、ワカメがのった「しおラーメン」550円を注文される方が売上は高くなる。あえて低価格の素ラーメンをラインナップした理由について、ぎょうざの満洲広報の松田さんはこう答えた。
「うちの美味しいスープをダイレクトに味わってほしいからです」
同社のスープは鶏、魚介、野菜のそれぞれからとった3種類のストレート生スープをブレンドしており、さまざまな素材の旨みが合わさったコク深い味わいが自慢だ。このつくり方は2020年、工場の移転に伴いスタートしたもので、それ以前は豚骨や豚足などの出汁もとり、豚由来の素材も使っていたという。
レシピ改定のきっかけは、試食のために自社のラーメンを毎日食べ続けていた同社の創業者(現・相談役)が血管の病気を患ったこと、また社長の池野谷ひろみさんも同じく高血圧ぎみだったこと。「より身体にやさしい素材を」とレシピを見直した。「今は鶏のコラーゲンをはじめ素材の栄養が溶け込んだ健康的なスープです。飲み干すお客様も多いんです」と松田さん。
こうして美味しいだけでなく身体にやさしいスープは、鮮度にもこだわっている。工場で製造したストレートのスープは出来たてを提供するため、工場では在庫を持たず、翌日には店舗で提供されている。店舗では、あえて小さめの鍋で沸かすことで煮詰まることなく常に新鮮な状態で提供しているという。
こうしたスープをよりダイレクトに味わってもらうには?その結果たどり着いたのが素ラーメンだ。チャーシューやメンマなどの具が入らないので、スープが冷めずより熱々の状態で味わえるのも狙いだ。


















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