47歳で役割を手放した吉岡マコさんの「新しい人生の始め方」――"ひとり親への支援"も"走ること"も全部「80代の自分」につながる

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今回は吉岡マコさん(認定NPO法人マドレボニータ創設者/ NPO法人シングルマザーズシスターフッド代表理事/Ashokaフェロー)に話を聞きました。後編です(撮影:梅谷秀司)
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人生は、一度咲いて終わりではない。経験を重ねるほどに、何度でも花を咲かせ直す人がいる――。コラムニスト芳麗さんがひもとく新しい時代の人物伝。
今回、登場する吉岡マコさん(53)は、 認定NPO法人「マドレボニータ」を創設。日本にまだなかった産後ケアメソッドを確立し、社会に浸透させてきた立役者です。その功績は、世界的にも評価され、昨年はAshokaフェロー(Wikipediaの創設者など、社会の仕組みを変えてきた人が選ばれるフェローシップ)にも選出されました。
吉岡さんの人生と産後ケアを社会に浸透させた経緯を伺った前編に引き続き、後編では、40代後半以降のトランジション(移行期)と新たな挑戦、人生後半をより楽しむための思考について語ってもらいました。
前編:「産後ケア」を日本に広めた彼女が経験した"痛み"

次世代にバトンを渡す

――吉岡さんはマドレボニータの代表を、47歳のときに離れます。

振り返ると、あのタイミングでよかったです。 十分にリーダーが育ってきていましたし、(新型コロナの)パンデミックによる混乱の中で、使命感を持ってバトンを受け取ってくれた人がいたこと、それにつきます。

息子が大学を卒業する頃だったのも大きい。こういう活動は、当事者感覚が大切。マドレボニータを立ち上げた1990年代後半、私が産後真っただ中だった頃、男性の育休取得率は1%未満でした。

今は男性育休取得率が40%を超え、2030年までに85%という政府目標が掲げられる時代ですから。社会は大きく変化しました。今の時代を生きている子育て世代がリードしていったほうが絶対にいいんです。

ただ、マドレボニータも自分の人生もトランジション(移行期)は大変でした。

――どのあたりが一番大変でしたか?

当初は、次の代表にバトンを渡すまでに5年かけるつもりでした。 時間をかけて少しずつ変化に慣れていく準備をしようと考えていました。でも、パンデミックが起こり、刻々と状況が変化していくなかで、「今かもしれない」と思ったんです。

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