次世代にバトンを渡す
――吉岡さんはマドレボニータの代表を、47歳のときに離れます。
振り返ると、あのタイミングでよかったです。 十分にリーダーが育ってきていましたし、(新型コロナの)パンデミックによる混乱の中で、使命感を持ってバトンを受け取ってくれた人がいたこと、それにつきます。
息子が大学を卒業する頃だったのも大きい。こういう活動は、当事者感覚が大切。マドレボニータを立ち上げた1990年代後半、私が産後真っただ中だった頃、男性の育休取得率は1%未満でした。
今は男性育休取得率が40%を超え、2030年までに85%という政府目標が掲げられる時代ですから。社会は大きく変化しました。今の時代を生きている子育て世代がリードしていったほうが絶対にいいんです。
ただ、マドレボニータも自分の人生もトランジション(移行期)は大変でした。
――どのあたりが一番大変でしたか?
当初は、次の代表にバトンを渡すまでに5年かけるつもりでした。 時間をかけて少しずつ変化に慣れていく準備をしようと考えていました。でも、パンデミックが起こり、刻々と状況が変化していくなかで、「今かもしれない」と思ったんです。


















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