『ホタルノヒカリ』の作者、ひうらさとるさん(59)が明かす半生。「恋愛失敗・Wローンに追われた30代の暗黒期」から「名作誕生の裏側」まで

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パリに滞在中のひうらさん(写真:ひうらさん提供)
人生100年時代。キャリアも私生活も、花を咲かせるのは一度きりではもったいない。四季咲きの花のように、年齢と経験を重ねながら、自分だけの花を何度でも咲かせていく人々がいる。コラムニスト・芳麗さんが紐解く、新しい時代の人物伝。
今回登場するのは、漫画家のひうらさとるさん(59)。ドラマ化された『ホタルノヒカリ』『西園寺さんは家事をしない』『聖ラブサバイバーズ』など、時代ごとの女性のリアルを描きながら、40年にわたり第一線で活躍を続けてきた。2024年にはデビュー40周年を迎え、令和の今も共感を呼び続けている。
前編では、10代の頃から“夢”ではなく“現実”の職業として漫画業を選び、戦略的に道を切り拓いてきたものの、30代で長い迷走期に突入。40歳を迎えて、大きな希望を見出すまでのキャリアと半生を伺った。
後編:40代で結婚出産した『ホタルノヒカリ』作者の今

会社員になるのは嫌

――昨年、漫画家デビュー40周年を迎えられました。変化する時代の中で常に第一線を走り続けていらっしゃることは、本当に稀有なことです。

“第一線”なんてことはないです。何とか生き延びてきただけ。でも、デビュー40周年のタイミングで『西園寺さんは家事をしない』がドラマ化されて、たくさんの方に観ていただけたのは、すごくラッキーだったなと思います。

――最初に“漫画家”という道を選んだきっかけを教えてください。

小学生の頃から漫画を描いていて、中学生になると雑誌に投稿したりもしていました。でも、高校に入るとサブカルや音楽に夢中になって、「漫画なんてダサい」と思ってやめてしまっていたんです。

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