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『ホタルノヒカリ』の作者、ひうらさとるさん(59)が明かす半生。「恋愛失敗・Wローンに追われた30代の暗黒期」から「名作誕生の裏側」まで

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  • 芳麗 コラムニスト
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私は、自分の次の居場所や動きを、少し早めに考えておくタイプなんです。漫画家の場合、1つの雑誌に長くいると、自分の年齢とターゲットがズレてきます。だから、自分の年齢や経験に合わせて、活躍の場を大人の雑誌へと移して、読者と一緒に年齢を重ねていくのがベストなんです。読者が求める作品を描きやすいですから。

私の場合、『なかよし』とは10年くらい専属契約していましたが、実際に契約を終了する2~3年前から「出たい」と担当さんに伝えていたし、次に行きたい雑誌の編集さんに「一度、描きたいな」と軽く声をかけていました。辞めてから次を探すのでなく、同時進行でアイドリングしておくんです。

――なるほど、アイドリング!

先にアンテナを張っておいたり、軽めに声をかけておいたりしておくと、良い出会いやタイミングがつかみやすいんです。さあ、いよいよ動こうというときに、行きたい雑誌からお声がけいただけたり、描きたいジャンルの企画が巡ってきたり。

この仕事は需要がないと続けられないですから。長く続けていくためには、いかに自分の作品や年齢に合う媒体に呼んでいただけるか、自然に移行していけるかだと思うので。私はベストなタイミングで新しい媒体に移れたから、今も描き続けていられるのかなと思います。

ヨーロッパ滞在中のひうらさん(写真:ひうらさん提供)

無理してしがみつかない

――その時々の自分が活かせる場所に移ることが長続きの秘訣とは、ほかの職業にも当てはまる話だなと。

もちろん、なかなか動けない性分の方もいると思います。勇気が出なかったり、義理を考えすぎてしまったり。知人の漫画家さんでも雑誌をまるごと背負ってしまって、長らく動けずにいた人がいました。読者人気がすごく高くて、動きづらかったのもあると思います。

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