47歳で役割を手放した吉岡マコさんの「新しい人生の始め方」――"ひとり親への支援"も"走ること"も全部「80代の自分」につながる

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セルフケア講座で行っているストレッチと瞑想も効果抜群なのですが、あくまでもベーシックな内容なので、運動強度としては足りない。また、ランニングは時間やお金に余裕がある人の趣味というイメージがあるのか、走る習慣を持つシングルマザーはそんなに多くない。

でも、ランニングって、シューズさえあれば自分の家を一歩出たらすぐに始められる。旅先でも楽しみが増える。実はすごくコスパのいい健康習慣だと思うので、シングルマザーが運動習慣を身につけるサポートをランニングという形でできないかと思ったんです。

ランニングクラブは10月から3月までの期間限定。LINEグループで、メンバー同士が走った距離やコースで撮った写真を送り合っています。「今日は2キロ走りました」とか、シンプルな報告をして励まし合う。走れない日は歩いてもいいし、距離も競わない。

「今日は寒いし、やめとこうかな」と思ってたけど、他の人の報告を見て「やっぱり走りに行こう!」と、重い腰をあげるきっかけにもなります。やっぱり仲間の力は大きい! シスターフッド・ランニングクラブという名前の通りのクラブになりました。

自分で目標を決めて、走る

――体を動かすことが、「自分ならできる」という感覚“自己効力感”を育てた?

タイムや距離を人と比べずに、自分のペースで自分なりの目標を決めて走れたというのが良かったと思います。自分で目標を決めて、走ってみる。走ってみたら、思ったより走れた、あるいは思ったより走れない、と自分を知る機会にもなります。

走れたり体力がついたりすると、できることも増えますよね。旅先でも「歩いて回る」のと「走りながら町の空気を感じる」のとでは、行動範囲が全然違う。5キロ先でも「走れば行けるかも」と思えると、選択肢が増えます。

子どもとのコミュニケーションにも役立っているという方もいました。普段はあんまりしゃべってくれない息子が、一緒に走りながら、ぽつりぽつりと話してくれるようになったと。

「ひとり親への支援」と「走る」ことについて(撮影:梅谷秀司)

――選択肢が増えると、日常や人生との向き合い方が変わる。

「できるかどうか」を考える前に、「行ってみようかな」と思えます。

昨年、シスターフッド・ランニングクラブのファイナルイベントとして、みんなで皇居ランをしたんですけど、5キロまとめて走ったことがなかった方も、6キロ無事走り切って、すごい充実感でした。終わったあと、メンバーがLINEグループに送ってくれた長文の感想が印象的で。

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