47歳で役割を手放した吉岡マコさんの「新しい人生の始め方」――"ひとり親への支援"も"走ること"も全部「80代の自分」につながる

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「帰ってお風呂に入りながら、ああ健康はお金で買えないんだなあとしみじみ思いました。クラブに参加したての頃は『本当に走れるようになるのかな』と思っていましたが、走れてしまったな〜! シスターフッド・ランニングクラブがなければ走ろうと思うことも健康にコミットすることもなかったので、健康という価値観を教えてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです!」

こんな感想をもらって、シングルマザーズシスターフッドでやりたかった「つながりのなかで、1人ひとりが自分の持つ力を発揮するのをサポートする」ことができた、という実感を持つことができました。

50代は80歳のための種まき期

――吉岡さんは「40代後半の頃は、仕事や人生をどう降りていくか」を考えていたと話していましたよね。

当時は「そろそろピークは過ぎたのかな」という感覚がありました。マドレボニータも次世代に渡したし、たくさん仕事もしてきた。これからは縮小していくフェーズに入るのかな、と。

でも最近、意識が変わりました。新しい活動を始めたり、ランニングしたり、日々生活しているうちに、「50代って、まだ登っていい時期なんだな」と思えるようになったんです。

――どうしてでしょうか?

ランニング教室などを通じて、70代、80代でも自分の足で歩いて、楽しそうに生きている人たちに出会えたことは大きいです。私が幼い頃から教室で絵を教えていた私の母も、80歳でまだ絵を描いていて、昨年は銀座で展覧会を主催したりして、人生を楽しんでいます。

Ashokaフェローに選ばれたこともいいキッカケでした。代表を退いたあとはマドレボニータからは距離を置いていたのですが、また別な形で何か力になれるのかもしれないな、と。運営に口を出すのではなく、創業者としての経験や影響力を活用してもらえたらいいなと思っています。

――大きなリセットを経て、新たな始まりですね。

50代は面白いし、まだまだパワフルな世代だと思います。失敗もしてきたし、痛みも知っている。でも、回復するすべも知っている。改めて選び直したり、まだ挑戦もできたりする年代です。

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私の周囲にもいるパワフルな先輩方にならって、「どんな80代を生きたいか」を逆算してみると、50代はまだ種をまいていい時期なのではないかと。坂道を降るのではなく、もう少し登っても良いのかなと。

――50代は、80代で花を咲かせるための種まき期。

今の仕事はもちろん、日々走ることも、大好きな庭仕事も、全部「80代の自分がどう生きていたいか」につながっている。若い頃と同じ登り方ではないけれど、もうしばらくはゆっくり登ることを楽しんでいきたいです(前編はこちら)。

芳麗 コラムニスト

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よしれい / Yoshirei

NHK山形放送局のキャスター業を経て文筆業に。女性の生き方をメインテーマに、雑誌、書籍、Webなど数多くの媒体で執筆。人物を掘り下げたロングインタビューを数多く手がけるほか、恋と愛、生活、カルチャーなどにまつわるコラムも好評。著書に『3000人にインタビューして気づいた! 相手も自分も気持ちよくなる秘訣』(すばる舎)、『ラブ・リノベーション』(主婦の友社)など。音声番組Voicy「芳麗の女と文化の話café」では、本連載に登場した方々とのリラックストークも。日々の生活や取材活動から、生きづらい時代を“幸せに生きるヒント”を多面的に探究して発信中。HPはこちら

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