「高齢者に投資は向かない」は大間違い? "つみたて王子"が「60代からでも投資すべき」と言い切るワケ

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老後の話をしたついでに、年金について触れておきたい。 年金積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は2025年度第2四半期で、国内債券、海外債券、国内株式、海外株式を25%ずつ保有している。

総額で277兆円ほどを運用する世界最大規模の機関投資家だ。 運用実績は累計で約180兆円、2024年度だけで1兆7000億円を超える。同じく世界最大規模の機関投資家・農林中央金庫が2025年に2兆円規模の損失を出したことを考えれば、悪くない数字だ。

GPIFの実績を見ると、増え続ける高齢者の数を考えれば決して安心できるとまではいえないものの、安定はしていると判断できる。

この先いつか破綻するかと問われれば、少なくとも直近はNOといえる。よく「年金は破綻するから払わない方がいい」という言説を耳にするが、 そもそも年金が破綻するのは国が滅びるのに等しいほどの一大事だ。

年齢にとらわれず、年齢に応じた形で投資を

しかし年金一本で暮らしていくのは至難の業だ。 日本の年金はよく「2階建て」と表現される。 20歳以上60歳未満の全ての人が加入する「国民年金」と会社などに勤める人が加入する「厚生年金」だ。

厚生年金は、働いていたときの給料と加入期間に応じてもらえる金額が決まる。 また現役時代に納める保険料に国民年金の保険料も含まれるので、加入者はその分も含めて受け取ることができる。

厚生労働省の資料によると、厚生年金の平均給付額(2023年度)は15万円ほどだ。 住んでいる場所や持ち家か否か、家族の状況にもよるが生きていくことができない金額ではない。ただし現役世代が想像する「豊かな老後」は、これだけではとうてい無理だ。

では国民年金はというと、同資料によると6万円にも満たない。 これだけでどう生きていけというのか。生存権すらおぼつかない。従って、いずれにしても投資が不可欠になる。

年齢にとらわれず、年齢に応じた(当然、そこには年齢に応じた家族の状況などさまざまな要素がある)形で資金を投資に回すこと。ときに慎重に、そしてときに大胆不敵に。それが人生を好転させることにつながるのだ。

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