週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

「2000円、3000円のラーメンを作りたいと思ったことはない」…ラーメン界のカリスマが始動、1杯790円でも儲かる「古き良きラーメン店」の秘訣

7分で読める
  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

卓上には、「キクニラ」と「抜群鶏油」という見たことも聞いたこともない無料トッピングが置いてある。

キクニラは小宮さんの店「ナポレオン軒」で人気のキクラゲとバカニラ(辛いニラ)を混ぜたものである。そして「抜群鶏油」も、小宮さんの展開する唐揚げ専門店「きみ勢」で唐揚げを揚げるときに出る揚げカスを利用したものだ。グループだからこそできる独自のトッピングを取り入れているのも実に小宮さんらしい。

思想と計算が「1杯790円」を作った

「ねぎとん」は、派手な一杯ではない。しかし、そこには小宮さんの経験から裏打ちされた思想と計算がしっかり成り立っている。

790円のラーメンにここまでのロジックを詰め込める人はそういない。そして何より、この店はラーメン店をやり続けるためのひとつの答えでもある。

オープン日から行列ができている「ねぎとん」。話題性も納得の、実力だった(写真:筆者撮影)

平井という下町で、老若男女が同じカウンターに並び、同じラーメンをすする。小宮さんが守ろうとしているのは、古くから続くラーメンという文化そのものなのだろう。

この連載の一覧はこちら

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象